ペットがエイリアンに・・・?

有限会社 アーム

2008年12月17日 17:42

かわいいペットも自然界では「エイリアン」に変身

沖縄や奄美諸島には、もともとは生息していなかったマングース。
長年住民に被害をもたらしていたハブ退治のために、海外から持ち込み森に放たれたのが始まりとされています。
しかしながらそのマングースは、ハブは食べずに鶏や野鳥などを襲うなどして増えてしまい、その結果、ヤンバルクイナやアマミノクロウサギなどの希少動物を絶滅の危機に至らしめる原因となり、今は逆にその退治に追われています。

私たちの住む滋賀では、琵琶湖に持ち込まれたブルーギルやバスが小魚を食べ過ぎてしまった問題など、人為的に外来生物を移入したことによる問題は、日本の各地でも広がっています。

地域の生態系は、動植物相互が何万年にわたって少しずつ変化し、その地域での生息バランスを形成してきました。ブルーギルなどその土地にいなかった強い生き物が、突然SF映画の「エイリアン」のように侵入者が現れると、逃れる術がないため、短期間で滅亡する結果となってしまうのです。

10年前の北海道では、それまでペットとして飼っていたアライグマが野生化し、その地域の希少動物を絶滅させてしまったとの報告が出されました
ペットが野に放されれば、そのペットは自分の生存のために「エイリアン」となり、生態系に大きな影響を与え、破壊する可能性も出てきます。
回復には長い時間が必要となり、また一度絶滅した種は二度と地球上には生存できなくなります。

一度飼ったペットは、そのペットが死ぬまで一生飼い主が面倒を見ることが人間にとって最低限のマナーでもあり、ルールであることをよく理解することが必要ですね。



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